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菩提寺に無断で葬儀はNG!納骨トラブルを防ぐ「お寺への連絡フロー」

【対策】トラブル回避
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「葬儀費用を安くしたいから、お寺は呼ばずに葬儀社の紹介プランで済ませよう」
もし、あなたの家に先祖代々のお墓(菩提寺:ぼだいじ)があるなら、その判断は絶対にNGです。

菩提寺に連絡せず、勝手に他の僧侶で葬儀を行ったり、無宗教形式で済ませたりすると、後日「お宅の納骨は受け入れられません」と断られるトラブルが多発しています。
最悪の場合、お墓を撤去して更地にして返す「離檀(りだん)」を求められ、数百万円の費用がかかることも…。

本記事では、菩提寺がある家が家族葬を行う際に、絶対に守るべき「お寺への連絡手順」と、やってはいけない「3つのタブー」を解説します。

なぜ「無断で家族葬」をするとお寺は怒るのか?

そもそも、なぜお寺を通さずに葬儀をすると、そこまで大きなトラブルになるのでしょうか。
これは単なる「お金(お布施)」の問題ではなく、仏教における「師弟関係」の問題だからです。

お布施=読経代ではない。弟子(檀家)としての「仁義」の問題

菩提寺にとって、檀家(あなた)は仏教の教えを授ける「弟子」にあたります。
それなのに、人生の最期(葬儀)において、師匠である菩提寺に連絡もせず、葬儀社が連れてきた「どこの誰かも分からない、師匠でもない僧侶」にお経を読ませる。

これはお寺からすれば、顔に泥を塗られるような「不義理」に当たります。「勝手なことをするなら、もう縁を切ります」と言われても反論できない行為なのです。

最大のペナルティ「納骨拒否」と「戒名の付け直し」

トラブルの典型的な結末は、四十九日の納骨時におとずれます。

  • 納骨拒否: 「当寺の儀式を経ていない仏様を、当寺の墓に入れることはできない」と断られる。
  • 戒名の付け直し: 他の僧侶がつけた戒名は無効とされ、菩提寺で改めて戒名を付け直す(高額な戒名料を二重に払う)ことになる。

結局、「紹介僧侶に払ったお布施」が無駄になり、トータルの出費は倍増してしまいます。

あなたの家は大丈夫?「菩提寺あり・なし」確認チェック

「うちは菩提寺があるのか分からない」という方は、トラブルになる前に必ず確認してください。

実家の親や親戚に確認すべきこと

以下の質問に一つでも「YES」があれば、あなたには菩提寺があります。

  • 先祖代々のお墓が「お寺の境内(敷地内)」にある。
  • お盆やお彼岸に、決まったお坊さんが家にお経をあげに来る。
  • 仏壇の中に、お寺の名前が入ったお札や位牌がある。

公営霊園・民営霊園なら「僧侶手配」を使ってもOK

逆に、お墓が以下の場所にある場合は、特定のお寺との結びつき(檀家契約)がないケースがほとんどです。

  • 市営・都立などの「公営霊園」
  • 宗教不問の「民営霊園」「納骨堂」
  • まだお墓がなく、これから購入・散骨する予定

この場合は、葬儀社の「僧侶紹介サービス」を使っても全く問題ありません。

トラブル回避!菩提寺がある場合の「正しい連絡フロー」

菩提寺があるからといって、必ずしも「高額なお布施を払って、盛大な葬儀」をしなければならないわけではありません。
大切なのは「順序」です。

手順1:葬儀社を決める前に「まずお寺へ電話」

病院で亡くなり、葬儀社に搬送を頼んだ直後(または搬送中)に、お寺へ第一報を入れます。

【電話の例】

「夜分に恐れ入ります。〇〇(自分の名前)です。
先ほど、父が病院で息を引き取りました。
これから自宅へ搬送します。葬儀の日程など、改めてご相談のお電話をさせていただきます。」

この一本があるだけで、お寺の心象は劇的に良くなります。

手順2:「家族葬で行いたい」と正直に相談する

日程調整の際、正直に希望を伝えます。
「本人の希望で、今回は近親者のみの家族葬で行いたいのですが、よろしいでしょうか?」

お寺は「家族葬」自体を禁止しているわけではありません。事前に相談さえあれば、少人数の家族葬でも来てくれます。

手順3:遠方の場合は「炉前読経」などを相談

「お寺が遠方で、どうしても来られない」という場合も、勝手に紹介僧侶を頼んではいけません。
必ずお寺に指示を仰いでください。

  • 「近くの同じ宗派のお寺を紹介していただくことは可能ですか?」
  • 「葬儀社の紹介僧侶にお願いしてもよろしいですか?(許可を取る)」

この「許可」さえ取れていれば、後で納骨拒否をされることはありません。

やってしまった…事後報告で揉めている場合の対処法

もし、この記事を読む前に「無断で葬儀」を済ませてしまい、お寺と揉めている場合はどうすればよいでしょうか。

言い訳をせず、ひたすら謝罪して「やり直し」を頼む

「知らなかった」「葬儀社が勧めた」という言い訳は火に油を注ぎます。
不義理を詫び、「骨葬(こつそう)」をお願いしてください。

骨葬とは、火葬した後(お骨の状態)で、改めてお寺で読経・供養をしてもらうことです。
これを行えば、「お寺の儀式を経た」ことになり、納骨を認めてもらえる可能性が高いです(※当然、その分のお布施は必要になります)。

どうしても関係修復できないなら「墓じまい」の覚悟を

お寺側が頑として受け入れない場合、そのお墓を使うことは諦め、「墓じまい(離檀)」をして、別の霊園や納骨堂へ遺骨を移すことになります。
これには墓石の撤去費用や、新しいお墓の購入費がかかります。
「事前の電話一本」を怠った代償としては、あまりに大きすぎます。

まとめ:お寺への連絡は「義務」ではなく「遺族を守る保険」

お寺への連絡を面倒くさがる方がいますが、それは逆です。
お寺へ連絡することは、「後々の高額請求やトラブルから、遺族を守るための保険」なのです。

「とりあえず電話して、相談する」。
これさえ守れば、菩提寺は敵ではなく、供養の心強い味方になってくれます。

【対策】トラブル回避