「葬儀が終わってまだ1ヶ月。もう次の法事の準備?」
「家族葬だったけど、四十九日や一周忌はやるべき?」
葬儀が終わっても、遺族の役割は終わりません。
特に重要なのが、故人が仏様のもとへ旅立つ日とされる「四十九日(しじゅうくにち)」と、喪明けの節目となる「一周忌(いっしゅうき)」です。
これらは葬儀社が主導してくれる葬儀とは違い、施主(あなた)が自分で手配しなければなりません。
本記事では、うっかり忘れがちな「会場・僧侶・食事・引き出物」の手配リストと、当日のお金の包み方について解説します。
そもそも何をする?「法要」と「法事」の違い
よく混同されますが、厳密には意味が異なります。
法要(ほうよう)=読経儀式
僧侶にお経をあげてもらい、遺族が焼香をして故人の冥福を祈る「儀式そのもの」のことです。
法事(ほうじ)=儀式+会食
法要の後に、参列者で食事(お斎・おとき)を共にすることを含めた「行事全体」を指します。
かつては食事が必須でしたが、最近は感染症対策や負担軽減のために、食事を省略し、引き出物と持ち帰り弁当を渡して解散するケースも増えています。
【保存版】施主がやること「5つの準備リスト」
施主がやるべき準備は多岐にわたります。1ヶ月前には動き出しましょう。
1. 日程と場所を決める(1ヶ月前まで)
命日当日に行うのが正式ですが、参列者の都合を考え、平日の場合は「直前の土日」にずらすのが一般的です。
【重要】日程は「前倒し」が基本です。
命日より後ろにずらすことは「仏様を待たせる」ことになるため、マナー違反とされています。
場所は「自宅」「お寺(本堂)」「葬儀会館」「ホテル」などから選びます。
2. 僧侶への依頼・案内状の送付
菩提寺(ぼだいじ)に連絡し、日程を調整します。土日はお寺も忙しいため、希望日が埋まっている可能性があります。早めの連絡が必須です。
日程が決まったら、親族へ案内状(往復はがき)を送るか、電話で出欠確認を行います。
3. 料理と引き出物の手配
人数が固まったら、料理と手土産(引き出物)を手配します。
- 食事: 一人3,000円〜7,000円程度の懐石料理や仕出し弁当。
- 引き出物: 一人2,000円〜5,000円程度。「海苔・お茶・菓子」などの消えものが定番です。
4. お布施の用意
お寺に渡すお礼です。相場は3万円〜5万円程度(葬儀のお布施の約1割が目安と言われます)。
自宅や会館に来てもらう場合は、別途「お車代(5,000円〜1万円)」が必要です。
※会食をしない場合、または僧侶が食事を辞退された場合は、「御膳料(5,000円〜1万円)」も包みます。
5. 卒塔婆(そとば)と本位牌の手配
ここが一番忘れやすいポイントです。
四十九日法要では、仮の「白木位牌」から、正式な「本位牌(黒塗り)」へ魂を移し替えます。
本位牌には文字彫りが必要なため、注文から完成まで2週間程度かかります。仏具店で早めに注文しておかないと、当日に間に合いません。
当日の服装は?「平服」の罠
案内状に「平服でお越しください」と書くことがありますが、これを真に受けてジーンズで行くと大恥をかきます。
四十九日までは「喪服」が基本
四十九日までは、まだ「忌中(きちゅう)」です。施主はもちろん、参列者も準喪服(ブラックフォーマル)を着るのがマナーです。
一周忌・三回忌からは「平服」へ
一周忌以降は、徐々に喪を薄くしていきます。ここでの「平服」とは普段着のことではなく、「略喪服(ダークスーツや地味な色のワンピース)」のことです。
施主側であっても、三回忌(亡くなって満2年)以降は平服で構わないとされることが多いです。
香典の相場は?
招かれる側(参列者)として行く場合の金額目安です。
食事ありなら「1万円〜2万円」
法事では、施主が食事と引き出物を用意してくれています(実費で1万円近くかかります)。
そのため、実費分をカバーできるよう1万円〜2万円を包むのがマナーです。
夫婦で出席する場合は、二人で2万円〜3万円とします。
食事なしなら「5,000円〜1万円」
身内だけの法要で、会食を行わない場合は、5,000円〜1万円程度でも問題ありません。
ただし、故人との関係が深い(親や兄弟)場合は、食事の有無に関わらず1万円以上包むのが一般的です。
まとめ:早めの予約がカギ。土日は埋まりやすい
法事の準備は、葬儀が終わった直後から始まっています。
お寺の土日の予定はすぐに埋まってしまいます。
一番スムーズなのは、葬儀のお礼でお寺に伺った際、その足で「四十九日はいつ頃がよろしいでしょうか?」と住職に相談して仮予約してしまうことです。
早め早めに動いて、故人が安心して旅立てる準備を整えましょう。

