「まだ元気な親の葬儀相談なんて、縁起でもない」
「亡くなるのを待っているようで罪悪感がある」
そう思って先延ばしにしていませんか?
しかし、葬儀業界の現実はシビアです。何の準備もなくその時を迎えると、病院で紹介された高い葬儀社を断れず、言い値で契約することになりがちです。
実は、葬儀費用のトラブルを防ぎ、費用を安く抑える唯一の方法が「事前相談(じぜんそうだん)」です。多くの葬儀社では、事前の相談・登録によって数万円〜数十万円の割引が適用されます。
本記事では、事前相談に行くべき「金銭的な理由」と、良い葬儀社を見極めるために「対面でチェックすべきポイント」を解説します。
なぜ「事前相談」が必要?亡くなってからでは遅い理由
「その時が来たら考えればいい」と思っていると、必ず後悔します。なぜなら、その時には「考える時間」も「気力」も残っていないからです。
病院では「考える時間」がない(判断力低下)
医師から臨終を告げられた直後、悲しむ間もなく看護師から「霊安室には数時間しか置けません。葬儀社を決めて迎えに来てもらってください」と迫られます。
パニック状態でスマホを検索し、冷静に数社を比較検討することなど不可能です。結局、病院が紹介する(割高な仲介手数料が乗った)葬儀社にそのまま依頼し、後悔するケースが後を絶ちません。
見積もりの「追加料金」を防げる
ネット広告で見る「家族葬〇〇万円」という定額プランは、あくまで最低価格です。実際には、安置日数が延びたり、料理や返礼品を追加したりすることで、費用は膨らみます。
事前相談に行けば、あなたの希望条件を入れた「リアルな総額見積もり」を出してもらえるため、「思ったより高かった」というトラブルを未然に防げます。
最大数十万円の差!「会員割引」の罠
事前相談に行くべき最大の理由は、ズバリ「お金」です。
葬儀社の会員割引システムには、ある「落とし穴」があります。
当日の入会では「割引適用外」のケースが多い
多くの葬儀社や互助会では、会員になると5万円〜10万円以上の割引が受けられます。
しかし、この割引には「入会手続きの翌日から適用」「一週間後から有効」といった猶予期間が設けられていることがほとんどです。
つまり、亡くなってから慌てて入会しても、割引は使えません。
同じ葬儀内容でも、事前に登録していたかどうかだけで、支払額に数十万円の差が出てしまうのです。
複数社の見積もり(相見積もり)で交渉材料にする
事前相談は1社だけでなく、2〜3社回るのが鉄則です。
B社の相談に行く際に、「A社では総額〇〇万円でした」と見積もりを見せることで、「うちはもう少し頑張ります」「料理のランクを上げます」といった値引きやグレードアップの交渉が可能になります。
これは、切羽詰まった状況の「当日」には絶対にできない交渉術です。
良い葬儀社を見抜く!事前相談チェックリスト
ネットの写真だけでは、その会社の「本質」は見えません。
実際に式場へ足を運び、以下のポイントをチェックしてください。
【現地チェックリスト】
- ☑ スタッフの対応力:
こちらの話を遮らずに聞いてくれるか? 専門用語を使わず、分かりやすく説明してくれるか?
※担当者の印象が悪ければ、当日の式も失敗する可能性が高いです。 - ☑ 式場の「匂い」と清潔さ:
建物に入った瞬間、カビ臭くないか? トイレや控室の隅まで掃除が行き届いているか? - ☑ 安置施設の環境:
面会時間は自由か? 故人を預ける場所は清潔か? - ☑ 支払いのタイミングと方法:
葬儀後、何日以内の振り込みか? クレジットカードは使えるか?
※生命保険が下りるまでの猶予(1週間〜10日)があるかを確認しましょう。
事前相談は「3社」比較が鉄則。1社は「大手」を含めるべき理由
事前相談に行く際は、最初から1社に絞り込まず、必ず2〜3社の話を聞いて比較検討してください。その際、必ず候補に入れてほしいのが「大手葬儀社の運営するホール」です。
格安の葬儀社は「安さ」ばかり強調しますが、スタッフの質や設備の綺麗さにはバラつきがあります。
最初に「大手の品質」を見て基準(モノサシ)を作っておかないと、他の業者が「安かろう悪かろう」なのか「安くて優良」なのかを判断できません。
「大手=高い」を覆す、ベルコの家族葬ブランド
「比較の基準にしたいけれど、大手は見積もりが高いのでは?」と心配される方に、今のトレンドとしておすすめなのが、互助会最大手ベルコが運営する「はないろ」です。
ここは「大手の接客品質・設備」と「家族葬の適正価格」を両立させているため、「失敗しない葬儀の基準点」として事前相談に行くのに最適です。
まずはここで見積もりやホールの雰囲気を確認し、それを基準に他社と比較検討すると、間違いのない判断ができます。
まとめ:相談は無料。「安心」を買うつもりで行こう
ほとんどの葬儀社は、事前相談を無料で行っています。
相談に行ったからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。合わないと思えば断ればいいだけです。
事前相談は不謹慎なことではなく、「大切な家族を守るための賢い準備」です。
「親のために、良い式場を探しておいたよ」。そう胸を張って言える準備をしておくことが、最後の親孝行になるはずです。
参考文献・公的機関リンク集
当サイト『家族葬の判断ガイド』の記事は、以下の公的機関の情報や法令に基づき作成しています。

