葬儀が無事に終わっても、次に控えているのが最大の節目「四十九日法要(しじゅうくにちほうよう)」です。
「家族葬で行った場合、法要も家族だけで済ませていいの?」
「葬儀に呼べなかった友人を、法要には呼ぶべき?」
「場所は自宅?お寺?それともホテル?」
準備不足のまま当日を迎えると、僧侶やお招きした親族に大変失礼なことになってしまいます。
本記事では、家族葬における法要の「招待範囲の決め方」から、当日までに準備すべき「会場・食事・引き出物」の手配リストを時系列で解説します。
【結論】家族葬なら、法要も「葬儀と同じメンバー」でOK
まず、誰を呼ぶかという問題ですが、基本的には「葬儀に参列した人と同じメンバー(親族のみ)」で行えば問題ありません。
無理に広げる必要はない。法要も「家族のみ」が主流
「葬儀は家族葬で小さく済ませたから、四十九日は盛大にやって友人知人も呼ぶべきか?」と悩む方がいますが、その必要はありません。
四十九日は、故人が仏様の元へ旅立つための宗教的な儀式です。気心の知れた親族だけで、静かに供養するのが最も一般的であり、マナー違反にもなりません。
もし友人を呼びたいなら「お別れ会」形式を検討する
もし「どうしても友人を呼びたい」という場合は、堅苦しい法要の場に呼ぶよりも、法要とは別枠でホテルやレストランでの「食事会(お別れ会)」を設ける方がスマートです。
その方が、友人たちも喪服を着る必要がなく、リラックスして故人の思い出話ができるからです。
準備は1ヶ月前から!やるべきこと5ステップ【チェックリスト】
四十九日は、葬儀から約1ヶ月半後にやってきます。あっという間ですので、以下の手順で手配を進めてください。
【四十九日法要 準備チェックリスト】
- ☑ 1. 日程と会場の決定(命日より前の土日祝)
- ☑ 2. 僧侶への依頼(読経と納骨)
- ☑ 3. 案内状の発送(または電話連絡)
- ☑ 4. 料理・引き出物の手配
- ☑ 5. お布施・お車代の準備
1. 日程と会場を決める(お寺・自宅・セレモニーホール)
法要の日程は、必ず「命日から49日目、またはそれより前の土日祝」に設定します。
「仏様を待たせてはいけない」という考えから、49日目を過ぎて後ろ倒しにするのはNGとされています。
会場は「お寺(菩提寺)」で行うのが一般的ですが、自宅やお墓に近いセレモニーホールを借りることも可能です。
2. 僧侶へ連絡し、読経と「納骨」を依頼する
日程の候補が出たら、すぐにお寺へ連絡して住職の予定を押さえます。
この時、重要なお知らせがあります。
「四十九日に合わせて納骨(お墓に入れること)も行いたい」場合は、その旨を伝え、さらに「石材店」にも連絡する必要があります。
※墓石に名前を彫ったり、納骨室の蓋を開けたりする作業が必要になるためです。
3. 案内状を発送する(親族への連絡)
日時が決まったら親族へ連絡します。
身内だけであれば電話でも構いませんが、正式には往復ハガキや封書で案内状を送ります。
4. 料理(お斎)と引き出物の手配
法要の後には「お斎(おとき)」と呼ばれる会食の席を設けるのがマナーです。
料亭やホテル、または仕出し弁当を手配します。
※会食を省略する場合: 「折詰弁当」と「お酒(小瓶)」を用意し、引き出物と一緒に持ち帰っていただくスタイルにします。
引き出物は、参列者一世帯につき3,000円〜5,000円程度の品(海苔、お茶、お菓子、カタログギフトなど)を用意します。
5. お布施・お車代の準備
当日僧侶にお渡しする現金を新札で用意し、封筒に入れておきます。
四十九日法要のお布施相場はいくら?
一番悩むお金の話ですが、葬儀とは相場が異なります。
目安は「葬儀のお布施の10分の1」〜「3万〜5万円」
一般的には3万円〜5万円が相場と言われています。
もし葬儀の際に高額なお布施(30万〜50万円など)を包んでいる場合は、その「10分の1程度」を目安にすると良いでしょう。
【追加で必要な費用】
納骨も行う場合は、別途「納骨経料(1万〜3万円)」が必要になることがあります。お寺に確認するか、まとめて包んでしまいましょう。
その他、僧侶が会食を辞退された場合の「御膳料(5,000円〜1万円)」や、足を運んでいただいた場合の「御車代(5,000円〜1万円)」も用意します。
表書きは「御布施」。水引は地域による
封筒の表書きは「御布施」です。
水引は、関東では「黒白」、関西では「黄白」が使われることが多いですが、地域や宗派によります。わからない場合は、水引のない白封筒が無難です。
当日の服装マナー|家族だけでも喪服は必要?
「家族だけだから普段着でいいよね?」というのは間違いです。
四十九日は「忌明け」という非常に重要な儀式ですので、服装のマナーは守りましょう。
施主(あなた)は「正喪服」または「準喪服」が基本
施主(主催者)は、参列者よりも格上の服装をするのが基本です。
男性ならブラックスーツ、女性ならブラックフォーマルを着用します。夏場であっても、法要の最中(読経中)は上着を着用します。
親族・子供の服装ライン
親族も準喪服(ブラックスーツ等)が基本ですが、案内状に「平服でお越しください」と記載があった場合は、地味な色のスーツやワンピースでも構いません。
子供は学校の制服、なければ黒や紺の落ち着いた服を着せます。
まとめ:四十九日は「忌明け」の区切り。準備万端で迎えよう
四十九日法要が終われば、これを「忌明け(きあけ)」とし、故人の魂は無事に成仏したとされます。
また、遺族にとっても、喪に服す期間が終わり、日常生活へ完全に復帰する大切な区切りとなります。
準備することは多いですが、これが終われば一安心です。チェックリストを活用して、悔いのない法要を行ってください。
参考文献・公的機関リンク集
当サイト『家族葬の判断ガイド』の記事は、以下の公的機関の情報や法令に基づき作成しています。

